■マッチラベル本と出版社の終り
1989年ヨシ・カシワバラ著『ペーパー・マッチ・コレクション』を出版した「リブロポート」は1998年事業停止となった。
リブロポートは美術・写真系関連の出版を得意とし児童書、人文科学書、社会科学書も出版していた。
西武百貨店のセゾングループに所属し書店チェーンの「リブロ」も同系列であった。
1989年下島正夫著『明治・大正・昭和・燐票博物館マッチラベル』を出版した「駸々堂出版」は2000年に自己破産した。
駸々堂は1884年創業で大正文庫、旅案内。学習参考書、教科書、辞典等を出版していた。
書店も多く経営し最盛期には京阪神を中心に30店舗ほどあった。
1998年三好一著『明治 大正 日本のマッチラベル』を出版した「京都書院」は1999年に倒産した。
京都書院は1924年創業でカラー印刷の豪華美術書を得意とした。
上記三社はいづれも一世を風靡した出版社である。1991年にバブル経済が終わって豪華本が売れなくなり力尽きて1998,1999,2000年にそれぞれ事業の終りとなったのであろう。
けれどもマッチを生業とする私から見ると、出版シリーズの終り頃つまりネタ切れの頃にマッチラベルが採り上げられているように思えてしまう。
やはりバブルの終り頃、面白雑貨品としてパンツとかマグカップに日用100年商品の図柄をプリントするのが流行ったことがある。
その時もキャラメル、お茶漬け海苔、蚊取り線香などがきてシリーズの最後に登場するのがマッチ柄であった。
どうもマッチラベルはネタ切れの頃に出番があるようだ、当然売れない。
マッチの図柄はマッチ箱に一番適しているのである。
黒田 康敬
2026年02月20日